夫への感情を通して、自分と向き合う|2. 夫への不満

夫婦

夫に対する最大の不満は「強迫性障害」だと思います。夫は中学生の頃、手洗いがやめられなくなったり、玄関の戸締りを何度も確認したりして日常生活に支障が出て病院に行って診断されたのが始まりだったそう。薬を飲んで数ヶ月で症状がおさまり、それからは2回くらい再発と薬の服用を繰り返して、結婚する前にそのことを打ち明けられた頃には何年も症状が出ていない状態でした。結婚してすぐの頃「死が怖い。そのことばかり考えてしまう。」と言い出して薬を飲んでいたけれど、それも服用したらすぐにおさまったようでした。当時の私は薬に対する正しい知識などもなく「へぇ。なんか大変そうだね〜。」と、かなり人ごとだと思って見ていました。それ以降は特に再発することもなく過ごしていました。が、引っ越しをきっかけに「不潔恐怖」が出始めました。更に「子育て」をきっかけに「巻き込み型強迫行為」が始まったのです。

「巻き込み型強迫行為」とは家族、友人や恋人を強迫的確認行為に巻き込むことです。夫の場合は、ゴミ捨てなどちょっと出かけただけでも服を着替えさせる、手洗いを強要、公園から帰ったらシャワーを強要、道路を歩いていて夫が気になる汚れがあれば道を変えたりそこを避けて通るように指示、夫が不潔と思うものは即消毒、中古や古道具を家に持ち込むのを禁止、お下がりもらうの禁止、図書館禁止、という感じです。(もっとあった気がするけど、思い出せない。)

嫌だけど、私はまだ良いんです。冷静に自分の感情を伝えることができるし、会話した上で仕方ないかと諦めて合わせられるんです。(これもまた「選択の余地がない」ってやつだったんだけど、それについては後ほど。)私が問題だと感じてしまっていたのは「娘に対しても同じ強迫行為をする」という事でした。

幼児を思い通りにさせるってなかなか難しい事じゃないですか?そもそも夫の勝手な都合で、嫌がる娘に無理やり強要する状況って、私はよろしくない事だと思っていました。うちの娘はわんぱくなので公園に行けば泥だらけだし、道に落ちている何かを拾ってきたりもします。その度に「清潔を保ちたい夫」と「自分がやりたいことをやりたい娘」で喧嘩するのです。夫は娘に対して、すごく怒ります。そして、最終的に大泣きして嫌がる娘を力ずくで自分のやりたいようにするのです。私は「これは虐待と何が違うんだろう?」と思っていましたし、娘を助けられない罪悪感も感じていました。

日常でも色々あるのですが、3人で出かけると必ず夫と娘は喧嘩しますし、何か起こります(笑)3人で展示を見に行こうと出かけで、歩いていたら娘が転んでしまいました。夫は、その転んだ場所がゴミ捨て場の近くだったのが気になってしまって、気になって気になって「どうしても気になってダメだ」と言い出して先に帰り、結局娘と2人で展示を見て帰ったこともありました。そして家に帰ったら嫌がる娘に無理やりシャワーを浴びさせて、やっと脅迫状態から抜け出すのです。出かけると「ガードレールを触ったから」「一瞬、手が靴に触れたから」「床に手をついたから」さおりんアルコールで拭いてくれる?と言ってきます。(汚いから自分で拭きたくない)私は「また始まった〜」と思い、仕方なく従いますが、娘は必ず「やだ、拭きたくない!」と反発します。(そりゃそうだ)そこで私は無理やりしたくないので「娘ちゃんが〇〇触ったのがパパは気になるみたいなんだ〜。だから拭かせて欲しいんだ。」と相談します。そこですんなり「うん」と言ってはくれないので、その後も言い回しを変えて相談したり、時には相談したまま時間をおいて応じてくれるのを待ちます。そんな時、私は「めんどうくさい。なんで私がやらなきゃいけないの?」と、いつも思っていました。

そこで私は、巻き込み型強迫の言葉を聞きたくなくて、夫に対して耳を閉ざしたのだと思います。さらには、娘に怒ったり無理やり強要する姿を見たくなくて、夫に対して目も閉じたのだと思います。それが積み重なって、心まで閉ざしていったのだと思います。そして、いつの間にか私の中で夫は「協力して娘を育てる仲間」ではなく、「私の大事な娘をいじめる敵」という存在になっていたのだと気がつきました。そこで、前回の講座を思い出して声に出して言ってみました。

「純粋に自分自身のために、私は夫の言葉、態度、すべてを感謝とともに受け取ります」

「私は、夫からのすべてを、心からの感謝とともに味わっています」

自分と正反対の価値観であれ、そのすべてを受け取る。自分が受け入れて広げていく。自分が楽しめる範囲を広げていく。何度も言葉に出しても、講座のときみたいに腑に落ちません。それどころか、夫に対する反発が大きくなりました。そこで「まだまだ感情が溜まっているな」という事がわかりました。

朝活で真治先生が奥さんに対して「いつも僕の勇気を挫いて試練を与えてくれて、なんて最高のパートナーなんだろう。ありがとう。」みたいな事を言っていて「すごいな」と思いました。私は夫に対して、とてもそんな風には思えない。でも、巻き込み型強迫行為をしてくる夫に対してそう思える自分になれたら、なんか違う世界が見えそう!と同時に希望みたいなものも感じました。

夫の脅迫で、もうひとつ気がついたことがありました。私は夫から試練を受けていたけれど、義母からはサポートを受けていました。義母も息子の強迫性障害について長年悩んできたので、私にとっての理解者でした。「夫のことで愚痴とか、腹が立つことがあれば、いつでも話聞くからね。」と声をかけてくれていました。私はそのサポートに気が付いてちゃんと受け取れていたんだ。と、思うと嬉しくなりました。ちゃんと試練とサポートを両方くれる宇宙にも感謝の気持ちが溢れました。(夫には感謝できないけど、宇宙には感謝できるんかい!笑)

次回は、ようやく自分の感情と向き合う話。(前置きが長かったね、、)

さおりん

さおりん

幼少期からの不調やネガティブ思考、お菓子の過食を手放して人生のステージを上がっていく、そのリアルな記録を発信していきます。

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